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わが美しき故郷よ

CD 畠山美由紀/「わが美しき故郷よ」

 

今回もCDを販売いたします。
前回と同じ畠山美由紀さんのアルバム。
前回販売させていただいた[coffee&music]は幸せがあふれるようなアルバムでしたが、今回のアルバムはそうではありません。
もうすぐあの震災から2年がたちますね。あんなに衝撃を受けた未曾有の出来事なのに、日々の暮らしの中でだんだん記憶から薄れていってしまっています。
畠山美由紀さんは宮城県気仙沼の出身。地震のあの衝撃的な映像をみたあと、しばらくご両親とも連絡がとれず、不安な日々を過ごしたそうです。
幸いご両親はご無事だったそうですが、自分のふるさとである気仙沼の町は大きく変わってしまい、きっとたくさんのお知り合いが犠牲になられたのだと思います。
その思いをこめて作られたのがこのアルバム。
タイトルの「わが美しき故郷よ」については幼いころに過ごしたうつくしいふるさとへの愛にあふれた詩の朗読と、別な詩の曲が収められています。
そのほかにも震災の影響を強く感じられる曲たち。
そして、スタンダードナンバー。スタンダードナンバーは、被災地で歌う機会があった時に、老若男女みんなが知っている曲を、お客さんと歌うことがどれだけ重要かということを感じて収録したそうです。
畠山さんの秀でた歌唱力で歌われたスタンダードは、心を暖かくしてくれます。

あのときのことを忘れてはいけないのではないかと思い、今回このCDを販売させていただくことにしました。
歌われている「ふるさと」は、東北だけでなく、日本人ならば誰もが持っているふるさとの風景なのではないかと思います。

最後に、詩 わが美しき故郷よ を掲載させていただきます。

 

わが美しき故郷(こきょう)

:畠山美由紀   

 

遠くでかすかに船の汽笛が鳴っている

おばあちゃんのゴム長ぐつをはいたガッポガッポという足音がする

もう夜明けだな 畑さ行くんだな

障子の中にみるみるうちに光がいっぱい入ってくる

早く起きなくちゃ

早朝の庭が大好きなんだ

新鮮な朝 きれいなきれいな緑がたくさん

 

みんなでいろんな所で遊んだね

面瀬川(おもせがわ)で宝の石を探したり 空の下で手紙を書いたり

林の中は昼でも少しおっかなかったなぁ

自転車の後ろにラジカセをつんで

しろつめくさが一面に咲いている野原で好きな歌を歌ったね

どこの景色もきれいだったと思わない?

緑の種類がこっちの方とはちょっと違うみたい

素敵な小径があったなぁ あのみちはいったいどこにつながっていたのかなぁ?

 

それから フェリーで大島に行ったっちゃー “太平洋の緑の真珠”

かっぱえびせんをかもめにあげて 亀山リフトに乗ってさ

ずーっと頂上に行くまで気仙沼音頭が鳴っているんだよね

ほら すごい なんて景色だ なんて青い海と山々だ

ほらほら見て見て こっちが唐桑(からくわ) こっちが気仙沼の港だ 

ハマダが見える 学校が見えるよ

そして ほら あそこがわたしたちの家の方

 

十八鳴浜(くぐりなりはま)には まっしろい無数の小さな水晶の砂

一歩一歩あるくたびに “キュッ キュッ”と音がする

わたしたちみんな 時々 あそこに帰れるといいのにな

 

わが美しき故郷よー

がまんづよく しんぼうづよくー

恥ずかしがりやで

決して自分のことを多くは語らぬ人々よ

かならずひとのことを心配し なぐさめをくちにすり人々よ

 

わが美しき故郷よー

風にきらめく波上の光は いったいいくつあるんだろう?

きらきら きらきら 数えきれない 数えきれない

あまりにも空がきれいで

夕暮れの空がさ むらさき色とバラ色と きみどり色と水色とー

空の絵の具をいっぱいつかってつくったみたい

“今日の日を忘れないようにしよう”なんて言って みんなで日付を覚えたのに

誰かいま覚えているかな? いったいあれはいつの何月何日だったんだろう?

 

わが美しき故郷よー

受難の民よ

寡黙で哀しき魂よ

願うー この世は壮絶な苦しみでいっぱいだ ずっとずっとそうだったんだ

祈るー 今ここに自分が在るのはたまたまだ たまたま助かっているだけだ

叫ぶー でも どこに? どこに叫んでいいのか分からない

すべての希望を絶たれた人々

全身全霊で助け合わなくてはいけないのだ

そのために生かされている

この世はずっとそうだったんだ

遅い 遅い いつでも遅すぎる

こんなことになるまでそれをわからなかったわたしの愚かさを

どうかお許し下さい

 

わが美しき故郷よー

わたしたちは ひとりひとりが愛の自家発電機なのだ

だれかが手を差しのべてくれれば

優しい言葉をかけてくれれば

それが動いてやってゆける

あなたもわたしも動物たちもみんなみんな大切なのだ

 

わが美しき故郷よ 人々よ いたいけな動物たちよー

正しい道を教えてくれてありがとう・・・それはつらく険しい長い道のりだけど

目に浮かぶのは ふるさとの緑と青い海

聴こえてくるのは懐かしい人々と鳥の声

天上の色彩が降り注ぐ永遠の子供時代

忘れたことはない

決して 忘れることはないのだ

 

 

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